Projectの作成
2018年11月21日にて現在のURLは次のURLに移行しました。
DSPのプログラム作成は、Code Composer Studio 開発ツールにて行います。
プログラムは、GELファイルとProjectファイルから構成されています。
GEL(General Extension Language) ファイルには、CCSの利便性を高める関数が入っています。
また自身でGELファイルを作成・追加することも出来ます。これについては、後述する予定です。
Projectの作成手順
➊ Header Filesのインストール
1) Header File等を、TI_Webからダウンロード。
http://focus.ti.com/docs/toolsw/folders/print/sprc530.html
2) ダウンロード先(dir C:\tidcs\c28)
3) 「setup_DSP2833x_v131」に従い、インストール。
4) ダウンロード内容確認。
5) 4)のv131フォルダから、\MyProjectsフォルダーに、次のフォルダーをコピーする。
① DSP2833x_common
② DSP2833x_headers
➋ プロジェクトの作成
1) 「F28335 eZdsp CCStudio v3.3」を起動。
DSKを接続していない場合、エラーメッセージが出るが、「Ignore」を選択。
2) Project/New コマンド実行
Project Name:[ ① ] ①の例 : test
①を入力すると、
Location : C:\CCStudio_v3.3\MyProjects\ ① \
と表示されるので、「Finish」をクリック。
3) Project View ウインドウに、Project①
が登録されるのを確認し、「Source」
フォルダをクリック・反転させた上で、
File/New/Source File コマンド
実行。
4) ソース・プログラムを入力。
(方法は別途後述)
入力出来たら、File/Save As…
コマンド実行し、
保存する場所:[ ① ]
フォルダー
ファイル名 :[ ② .c] ・・・Source File名
ファイルの種類 :[All Files(*.*)] (例:main)
を入力し、「保存」をクリック。
5) 4)で作成したソース・プログラムを、Project/Add Files to Project コママドで
プロジェクトに追加する。
ファイルの場所:[ ① ]
ファイル名:[ ② ] ・・②が表示されるので選択
ファイルの種類:[C Source Files(*.c,*.ccc)]
を入力し、「開く」をクリック。
6) 右が、Source Fileが追加された状態。
Project/Save コマンド実行し、Project
を保存する。
➌ Header Files のプロジェクトへの組込み
1) Project/Add Files to Project コマンドにより
➊-5)に示すフォルダーより、以下のファイルをProjectに追加する。
① DSP2833x_headers\source\DSP2833x_GlobalVariableDefs
② DSP2833x_headers\cmd\DSP2833x_Headers_nonBIOS
右が追加された状態。
2) インクルード・パスの設定
Project/Build Options コマンドによりインクルード・パスの設定を行う。
Tab :Compiler
Category :Preprocessor
Include Search Path:
[C:\CCStudio_v3.3\MyProjects\DSP2833x_headers\include;
C:\CCStudio_v3.3\MyProjects\DSP2833x_common\include]
➍ ランタイム・ライブラリーの追加
Project/Add Files to Project コマンドにより
1) ランタイム・ライブラリーのLarge Memory Model用を以下から
C:\CCStudio_v3.3\C2000\cgtools\lib\rts2800_ml.lib
追加する。
2) Project/Build Options コマンドにより
Tab:Compiler
Category:Advanced
□ Large memory model(-ml) に、チェック[✓]を入れる。
➎ リンカー・コマンド・ファイルの追加
1) Project/Add Files to Project コマンドにより、➊-5)に示すフォルダーより、以下のファイル
をProjectに追加する。
DSP2833x_common\cmd\28335_RAM_lnk
2) Project/Build Options コマンドにより、スタックサイズを設定。
Tab:Linker
Category:Basic
Stack Size (-stack)に、[0x400]を設定。
➏ プロジェクトの確認
1) ➎ まで完了した段階での
プロジェクトの状態を右に示す。
2) Project/Scan All File
Dependencies コマンドを
実行すると、➌で設定し
たHeader Files が
インクルードされる。
プロジェクトのベースは、以上で作成完了です。
「main」にプログラムソースを形成していけば、プロジェクトの完成に近づきます。